RCホールディングスがプレス金型製品の加工生産を行うソルテックを傘下に

RCホールディングス株式会社http://www.rcholdings.co.jp/ 株式会社ソルテックhttp://www.soltec-co.jp/ 2023年10月6日、RCホールディングスは、金属プレス金型製品や冶具機械部品の加工生産を行う株式会社ソルテックの全株式を譲受したことを発表した。RCホールディングスは、宇宙航空・化学・製造分野における高い技術力を有する企業へ投資を行う完全持株会社で、理研アルマイト工業、関東化学工業、都精機、サンエー、オオイテクニカの5社を傘下においている。今回のM&Aの目的は、グループ内の金属加工領域の更なる発展と新たな付加価値の創出で、ソルテックとサンエーは同じ山形県に位置し、オオイテクニカは福島県の企業。これら3社の技術力を合わせることで、物流コストの削減や独自技術の開発に努める。 株式会社ソルテックは、金属プレス金型製品や冶具機械部品の加工生産をてがける企業。金型設計から量産まで一貫した加工体制を築いており、特許出願済みの特殊技術を有している。「日本の技術を集結し、世界へ。」というビジョンを掲げており、国内および世界に向けて新たな価値を創造することで、日本の製造業を牽引する企業グループになることを目指すとしている。

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アビルコインターナショナルがポリエチレン製アウトリガー用パッド「CRANE PADS」をTOOL JAPANに出展

有限会社アビルコインターナショナルhttps://abileco.com/ 有限会社アビルコインターナショナルは、アウトリガー用パッド「CRANE PADS」の販売代理店として、プロツール展示会「TOOL JAPAN」に出展すると発表した。「CRANE PADS」は樹脂製の敷板で、建設機械の安定性と作業効率を高めるパーツ。従来の鉄やアルミの敷板と比べて、軽く耐久性が高いのが特徴となっている。耐水性、耐油性、耐薬品性、耐候性の面でも優れており、南極大陸でのプロジェクトにも採用されている。素材は高品質なヴァージンポリエチレンで、腐食に強く紫外線劣化もない。不要になった場合にはリサイクルも可能で、環境対応も十分に図られている。同社は2023年10月11日から13日まで東京ビッグサイトで開催されるイベント「TOOL JAPAN」に出展し、「CRANE PADS」の全製品を展示する。

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ジェイテクトのグループ会社が電磁弁の30%低電力化を実現

株式会社ジェイテクトhttps://www.jtekt.co.jp/ 株式会社ジェイテクトのグループ会社であるジェイテクトフルードパワーシステムが、低電力で稼働する「次世代電磁弁LK-99」を開発。この次世代電磁弁LK-99は、消費電力を従来比30%低減しており、省エネを対策が必須の現場において重要なパーツとなる。電磁弁は電気によって磁力を発生させて油の流れを制御するバルブなので、消費電力の削減が求められてきたが、ジェイテクトフルードパワーシステムでは磁場解析技術を活用してソレノイドの高効率化を図ることにより低電力化を実現した。同社では、省エネ油圧ユニット「トヨパックECOⅡ+ (プラス)」と「次世代電磁弁LK-99」を組み合わせることで、より一層の省エネやコスト低減を実現する。例えば、5台の電磁弁組み込んだ設備を100台設置する工場では、すべてをLK-99に切り替えることで年間1.1トンのCO2削減効果が見込まれる。

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板金加工のタシロに31歳の三代目社長が就任

株式会社タシロhttp://www.tasiro.co.jp/ 板金加工会社の株式会社タシロは、2023年9月20日付で取締役の田城功揮(31歳)が代表取締役社長就任を発表した。代表取締役の田城裕司(61歳)は退任して新たに取締役会長になるという。1966年創業の株式会社タシロは板金加工会社として歩んできた歴史を持つが、2012年から「かながわ中小企業モデル工場」の指定を受け、2019年に田城功揮が入社後には「神奈川がんばる企業エース」や「健康優良企業認定」なども受けて来た。その結果、従業員10数名の町工場ながら、年間の求人応募を200名近く集めるようになり、今に至る。主な製品は浮桟橋の骨組みや食品用計量ホッパーなど。創業タイミングは高度成長期の昭和時代だったこともあり、特に板金加工業界も多忙を極めたが、平成時代には伸びが鈍化して、その後の令和時代を迎えた。社長に就任する田城功揮は、専修大学卒業後に人材業界のパソナを経て現職に就くが、自社製品の企画製造販売を新規事業として進め、クラウドファンディングや展示会で高い評価を得た経験を持つ。「日本一挑戦するベンチャー型町工場」を標榜する同社の新たな社長に期待が寄せられている。

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ミネベアミツミが汐留にクロステックミュージアムをオープン

ミネベアミツミ株式会社https://www.minebeamitsumi.com/ ミネベアミツミ株式会社は2023年9月27日、汐留に『クロステックミュージアム』をオープンした。クロステックミュージアムは小学5年生以上を対象とした体験体感型の企業ショールームで、超精密加工技術や自然界の原理を展示している。精密部品メーカーのミネベアミツミは、将来の技術者や製造業の担い手を育てたいという想いでクロステックミュージアムを開設。少子高齢化や子どもたちの理系離れ・ものづくり離れが深刻化する日本において、技術に触れる教育の場としても機能させる構え。展示の軸となるのは、摩擦・電気/電子・磁気・光/電波といった4つの自然界の原理で、これらを15個の体験展示で理解できるように工夫されている。 ミネベアミツミの製品では、8本槍製品(軸受、モーター、センサー、半導体、液晶バックライト、HDDスピンドルモーター、マシニングコンポーネント、電子デバイス)と、それらを活用した車、紙幣鑑別機、投票用紙分類機、ドローンなど)が展示されている。また、ナビゲートキャラクターとしてX-RANGERS(クロスレンジャー)が、来館者をナビゲートしてくれるアトラクション要素も注目される。

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産業技術総合研究所がチタン酸バリウムナノキューブ単層膜とグラフェンの交互積層プロセス技術を開発

国立研究開発法人産業技術総合研究所https://www.aist.go.jp/ 国立研究開発法人 産業技術総合研究所は、誘電体材料であるチタン酸バリウム(BTO)の立方体単結晶(ナノキューブ)単層膜と、多層グラフェン膜の交互積層プロセス技術を開発した。これによって、約20nmサイズのBTOナノキューブを二次元的に規則配列させた単層膜と、2~3nmの厚さの多層グラフェンを交互に重ね合わせた極めて薄い積層構造を作製することが可能になった。 この積層セラミックコンデンサーとは、電子回路において電気を蓄えたり放出することで、電圧を安定させたり電気的なノイズを取り除く役割を果たす電子部品を指す。性能向上のためには層を薄くして積層数を増やすことが重要で、そのための技術開発が進められてきている。今回、交互積層化技術として、BTOナノキューブ単層膜と多層グラフェンを交互に転写することで、極めて薄い積層構造を作製する方法を開発。従来の積層セラミックコンデンサーと比較して、誘電層と電極層の厚みをそれぞれ10分の1以下、100分の1以下にまで薄層化できるようになった。これによって、積層セラミックコンデンサーの飛躍的な薄層化に道筋がついたと評価される。

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